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バークス家の御産とボートの日常生活 〜中編〜

 
バークス家の旅が始まった


午前5時過ぎにトムからの電話でたたき起こされたサモーナがパジャマの上にガウンを羽織り、ボートの外で私たちを待っていてくれた
彼女の手には私の好きな紫の花、それに加え特別な意味を持つかの様な素敵な笑みで迎えてくれた
何を話したかは覚えていない
でもハグをしようとした時に5分間隔の陣痛がきたので、お腹を指さし
「It's coming...」と言ったことは覚えている
海を預けた後、私とトムは先を急いだ




午前6時半
助産院に到着する
部屋においてあったコップに紫の花を生けた後
まずはベッドに上がり助産師さんが子宮口の開きをチェックする
この時はまだ4㎝だった (ちなみに海の時はこの段階で6㎝開いていた)
これも男の子と女の子の違いか?
この子は私に負担をかけないためか、ゆっくり優しく出て来てくれている
助産師さんがいう
「あなた達は水中出産をしたいのね、でも水中に入ると御産の進みが遅くなるの。 ここに着いてから陣痛も弱くなっている様だからもう少しベッドの上で様子を見てくれるかしら」
「はい、わかりました」
とは言ったものの、私はプールに入りたくて仕方がない
それを我慢しつつもプールがある部屋の方を眺める
感づいたトムが口を開く
「水に浸かりたいんだね」
(うんうん、浸かりたい トムありがとう)


午前7時
助産師さんを説得し、何とかプールに入らせてもらう
(はぁぁ、落ち着いた。 やっと始められる)
でも確かに御産のスピードが遅くなった
陣痛の間隔も5分おきより長くなったし痛みも柔らかくなった
私たちはちょっと腑抜けになりながらも私たちスタイルの御産を続ける
そして徐々に陣痛が5分おきに戻り始める
この頃もまだ声は少ししか出ないくらいの陣痛の痛みだった


午前7時半
御産が急に進み、いきなり大声を張り上げるくらいの陣痛の痛みになる
強い子宮の収縮がきた、いよいよ本番だ
助産師さんもトムも慌ただしくなり、私は笑気ガスを吸い始める
私たちは機械もお薬も痛み止めも導入せず可能な限り自然出産をしたが笑気ガスだけは取り入れた
海の出産時ぶりのガスだったが、2回目だけあって上手く吸えた様に思う
この時に気がついたのは息を大きく吸って吐く時に赤ちゃんが出てくる事
これは出産を控える女性に覚えておいてほしい

赤ちゃんが大分おりてきた
助産師さんはもう頭が見えてるという
ここまで来ると次の収縮でいきんでねと言ってくる
とは言われても私はいきみたいと思えなかった
ゆっくり自然な流れ出てきてほしかったし、やり方が解らないのに加えて体がいきみたいと訴えた時にでないといきめないと思ったからだ
実際いきまずにいても御産は進んだ
そしてついに赤ちゃんが頭を出した
助産師さんがいきんで、いきんで!!と引っ切りなしにいう
赤ちゃんは、出て来ようとして引っ込んで。。。出て来ようとしては引っ込んでというのを数回繰り返した
(くるか? まだか? くるか? まだか??)
私は全くもって赤ちゃんのペースに身を任せた
しかし助産師さんが赤ちゃんの頭を触ってチェックをしたところ、あごの辺りが子宮口にひっかかっているからいきまなきゃいけないとの事だった
「But... I don't know how to push!!」
「トイレに行く時みたいプッシュするのよ!」
(え〜。。。 そんなんわからへん〜!)

でもそうは言ってられない
赤ちゃんのあごがひっかかっている
私は声を上げる作戦にでた
いきみ方がわからない分声を上げたら出て来るのでは。。。
「んぅぅぅ。。。あぁぁぁぁ!!!!」
トムが状況を教えてくれる
「Yes, coming! coming Rie!! That's it!! It's coming!!!!!!」
 

午前8:53
大島煌 Keyla Berks  生誕
「Keyla,,, Keyla... Keyla......」
私はまだ赤ちゃんの性別を知らなかったけれど、女の子だと信じていたため赤ちゃんを抱きしめながら 『Keyla』 と呼び続けた
トムは海の時同様に滅多に見せない涙を見せる
私は女性ホルモン全開でまるで天国にいるかの様な幸せオーラに包まれる

そしていよいよ性別をチェックする
女の子だった
これで十代の頃から夢描いていた『一人目は男の子、二人目は女の子』というのが形になった
やっと逢えたね♡
私はしばらく煌以外視界に入らず、トム以外の声は耳に届かなかった



トムと私でへその緒を切る 思ったよりもかなり固かった
私の方は海の出産時同様に出血がひどく、
「海の時は出血多量で出産直後歩いた時に倒れたから、今回はゆっくり歩くんだよ」
とトムに言われ、支えられながらベッドにもどり胎盤を出して4針縫った
カンガルーケアをし、Keyla の顔を眺めながら幸せの絶頂を噛み締める私たちに
ベイビーチェックを終えた後の助産師さんが告げる
「今日は妊婦さんが立て続けに産気づいているから、あなたの準備が整ったらシャワーを浴びて3時間後には帰路についてね」
助産師さんに言われた通り、Keylaとトムと最高の至福を味わう合間に
シャワーを浴び、帰る支度をしてお世話になった助産師さん達に帰る挨拶をした

トムの右手には煌が乗った車用のチャイルドシート、左腕には私
私の右腕にはトム、左手には紫の花
。。。海の元へもどる


再び満面の笑みを浮かべたサモーナがキッズを連れて迎えてくれた
私は花を見せてありがとうと言った
「陣痛中、この花を眺めてたよ」
「そう、そのために摘んで渡したのよ。梨絵の好きな紫の花」


そして海を抱きしめる
トムと煌と私も凄い旅をしたけれど一番頑張ってくれたのはこの人なのかもしれない




破水から始まって出産まで7時間
今回も素晴らしい経験ができた

ここで世の中の女性に声を大にして伝えたい
出産とは痛いもの、怖いもの、一度やったらもうやりたくないもの
などという情報、体験談が出まわっている
でもそれは必ずしもそうだとは限らない
妊娠中は沢山の事を我慢しなければならないし、色んな不安にかられるし、体は重くてしんどくなったり精神的に不安定になったりもする
陣痛が痛くないと言えば嘘になるけれど、その先に待ってるのは快感しかないよ
10ヶ月してきた我慢もしんどさも痛さもこの一瞬で忘れる
もしくはこれらを乗り越えてこその天が与えてくれた『幸』なのかもしれない


妊娠中は不安になる事が多いけれど、その不安さえも出来るだけポジティブに変えてほしい
精神力が鍛えられる試練/母親になる準備なのかもしれないね
そして出産を恐れないで



Keyla、ここに来てくれてありがとう
楽しい事を沢山しよう
私たちが貴女を守ります





つづく


★★★ Photo by Mathew Eggleston ★★★


Fingal

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